MAGファイルが同梱されていますが、これは決して見てはなりません。

もちろん、未沙ファイルと同居さすなど、もってのほかです。


では、何故、ここにMAGファイルが存在するのか、その謎をお話しましょう。


そもそも、"風呂っ子 クリちゃん(変身編)" は、平成教育委員会が特番で潰れ、

偶然ひねったチャンネルに映っていた、怪しげなアニメ番組を見た時、

   "なんだ! これはっ!!"

と、非常に強力な脱力感と、頭痛、歯痛、神経痛、吐き気や目眩に次々と襲われ、

気がついた時には、X68000を立ち上げて、1コマ目を書いていたという、

いまもって、その作成の動機や目的が明確には判っていないデータなのです。


あっ、いま思い出しました。単なる暇つぶしに作ったデータでした。
なんだそうだったのか。ああ、よかった。


脇道にそれましたが、

で、未沙ファイルがもう後10nsで完成するという時に、ふと閃きました。

霊感というやつです。人は、一生のうちに3回だけ、稲妻に打たれるような

感性のトリスタンに遭遇すると言われていますが、まさにこの時のものがそれでした。


「いやぁ、目の前に、閃光が、走ったんですよ。ぴかぴか〜って。」(筆者談)


その閃きとは、今まで私は、MAGと同居できる未沙データを1つも作っていなかった

という、恐るべき事実でした。このことが、私の後々の人生に大きな障害を引き起こす

ことは目に見えていました。

「逃げてはいけない。真っ向勝負や!」

そう自分に言い聞かせ、あえて私は、未沙データの後から、MAG画像を作るという

暴挙にでました。人は、一生のうちに、16回だけ、ひたむきになれると言いますが、

まさに、そのとうりです。どうせ作るなら、思いっきり悪趣味な画像を作ろうと、

持てる力をすべて注ぎ込みました。そのかいあってか、僅か20分で、私がこれまで

見た、どんな悪趣味なものよりも、さらに悪趣味な、史上最悪と呼べるものが完成

しました。思い起こせば、21年前、瀬戸内海で育った私が、特に理由もなく上京し、

現在まで何の迷いもなく生きてこれたのも、すべてこの画像を造る!という、壮大な

浪漫が MY SOUL に存在していたからに違いないでしょう。


いかがでしたか?、涙なくしては語れない開発秘話でしたね。

ただ、少し感情がたかぶっていたせいか、少々冗長で、わかり辛かったでしょう。

ここで重要だったのは、"決してMAGファイルを見てはいけない" という点でしたね。

"後悔先に立たず" とも言います。

皆様、くれぐれも間違いを犯さないように、お願いします。


1993・10・12   かっぱぁ☆テツ